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GL過活動膀胱診療ガイドライン[第3版](2022)
ニュートピックス
・ガイドラインが7年ぶりに改訂され,難治性過活動膀胱に対する治療法や,新しいエビデンスが記載された.
治療のポイント
・行動療法は必ず行うべきである.
・薬物療法は治療の根幹をなす.
・治療前後に残尿測定をする.
・治療抵抗性の難治性過活動膀胱が存在する.
◆病態と診断
A病態
・尿意切迫感(突然起こる,我慢できないような強い尿意であり通常の尿意との相違の説明が困難なもの)を必須とした症状症候群である.
B診断
・切迫性尿失禁がない場合でも尿意切迫感があり,頻尿や夜間頻尿がある.
・過活動膀胱症状スコアによる診断を行う(図).
◆治療方針
行動療法を先行し,内服薬による治療を行う.
A行動療法
水分過剰摂取の是正,排便コントロール,生活習慣病是正の運動と食事療法,膀胱訓練,骨盤底筋訓練などがある.
B薬物療法
副作用の少ないβ3 作動薬