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GL生殖医療ガイドライン(2021)
治療のポイント
・精索静脈瘤では手術を検討する.
・閉塞性無精子症では適応があれば精路再建術を検討する.
・非閉塞性無精子症では顕微鏡下精巣内精子採取術を行い,精子が回収できれば顕微授精を行う.
◆病態と診断
A病態
・不妊症のカップルの約半数は男性側にも何らかの原因があるとされている.
・男性因子の多くは原因不明であるが,乏精子症の2~3割に精索静脈瘤を認める.
・勃起障害や射精障害などの性機能障害が原因になることもある〔→,「性機能障害(勃起障害)」の項参照〕.
B診断
・問診,外性器の診察,精液検査,超音波検査,ホルモン検査などを行う.
・精索静脈瘤は立位で診断する.
・精液量1.4mL,総精子数39×106,総運動率42%がWHO Laboratory Manual 2021(6th Edition)において5パーセンタイル値として示されている.
・男性因子