診療支援
治療

精索静脈瘤
varicocele testis
福原慎一郎
(大阪大学大学院病院教授・泌尿器科)

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治療のポイント

・不妊症を主訴とする場合には積極的な手術加療が勧められる.

・痛みを主訴とする場合や思春期の症例については,個々の症例によって手術適応の検討を行う.

◆病態と診断

A病態

・思春期以降の男性に好発する蔓状静脈叢の怒張とうっ滞であり,左右内精索静脈の解剖学的相違から左側に多い.左腎静脈から左内精索静脈,さらに蔓状静脈叢への静脈血の逆流が主な発症機序と考えられている.

・一般成人男性の約10%に認められ,その多く(75%)は正常な造

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