頻度 あまりみない
ニュートピックス
・遺伝子検査がかずさ遺伝子検査室で開始され,報告書対象遺伝子であるCOL7A1のほか,ほとんどの原因遺伝子が検査対象遺伝子となった.
治療のポイント
・対症療法が基本であり,症状に応じた外用薬ならびに被覆材を選択する.
・栄養障害型および接合部型表皮水疱症では,自家培養表皮移植を検討してもよい.
・病型に応じて多彩な合併症を呈するため,正確な診断が必要となる.
◆病態と診断
A病態
・表皮水疱症は,基底膜領域蛋白の先天的機能不全によって,全身の皮膚にびらんや水疱を繰り返す疾患群である.
・水疱形成レベルに従って,単純型・接合部型・栄養障害型・キンドラー型に分類される.
・重症度が中等症以上の表皮水疱症は,厚生労働省指定難病医療費助成制度に申請できる.
・後天性表皮水疱症は自己免疫性疾患であり,表皮水疱症とは全く別の疾患である.
B診断
・先天的に皮膚が脆弱で,びらんや水疱を繰り返