頻度 よくみる
治療のポイント
・発作時には迅速に対応し自発呼吸を回復させる.
・発作を予防し,呼吸,循環が安定した状態を保つことが重要である.
・予防法として環境整備,薬物,呼吸療法などがあり,児の状態により組み合わせて行う.
◆病態と診断
A病態
・早産児は高二酸化炭素血症への反応が鈍く,低酸素血症に対し逆に呼吸が抑制されるため中枢性無呼吸を起こす.
・咽頭筋の緊張が弱く上気道が虚脱することで閉塞性無呼吸を起こす.
・両者が混在する混合性無呼吸が多い.
B診断
・「20秒以上続く呼吸停止」,「20秒未満でもチアノーゼ(低酸素)か徐脈を伴う呼吸停止」と定義される.
・SpO2<80%で低酸素,心拍数<80~100回/分で徐脈の徴候として扱う.
◆治療方針
発作時は呼吸停止,徐脈であるため迅速に対応する.早産児の管理においては呼吸や循環を安定させておくことが発達予後に重要であり,発作は可能な限り予防する.