治療のポイント
・循環不良の有無,徐脈性か頻脈性か,QRSはwideかnarrowかで初期評価と鑑別を行う.
・カテーテルアブレーションやデバイス治療の適応は以前より広がっている.低年齢でも選択肢から除外せず専門医に相談する.
◆病態と診断
・器質的疾患がない発作性不整脈で最も多く認めるものは,発作性上室頻拍である.
・頻拍時の症状として,乳幼児では不機嫌,努力呼吸,哺乳不良,嘔吐,意識消失,幼児では胸痛や腹痛を認めることがある.
・学童期では検診や日常診療で,期外収縮,2度以下の房室ブロック,WPW(Wolff-Parkinson-White)症候群,QT延長などがみつかることが多い.
◆治療方針
A発作性上室頻拍
循環不良な場合は電気的除細動(DC:direct current)(同期下で0.5~2ジュール/kg)を行う.安定していれば迷走神経手技(息こらえ,アイスバッグ法など)を試み,効果がなければ
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