診療支援
治療

心疾患をもつ乳幼児の日常生活の管理と指導
management and education for daily life in infants and children with heart diseases
小野 博
(国立成育医療研究センター・小児内科系専門診療部統括部長(東京))

ニュートピックス

・医療的ケア児を受け入れる障害児通所,保育園,学校などの基盤整備といった社会生活支援,経済的支援などの取組みが実施されている.

治療のポイント

・ダウン症などの基礎疾患や心疾患の種類とその重症度に応じて,症状や治療方針も異なる.

・年齢ごとの発達・バイタルサインの基準値を念頭に管理する必要がある.

・必要なら保健所などの社会資本の利用を促す.

◆病態と診断

A病態

・先天性心疾患,不整脈,川崎病,心筋疾患,肺高血圧症など乳幼児期のすべての心疾患が対象となる.

・先天性心疾患は,チアノーゼ心不全症状を呈する疾患に分け,チアノーゼを主徴とするファロー四徴症などの肺血流減少型の疾患,心不全症状を主徴とする心室中隔欠損症などの肺血流増加型疾患,そして単心室症などのチアノーゼと心不全症状の両方を呈する疾患に分類できる.チアノーゼは主に短絡によるものや合併する呼吸器疾患などによるものが含まれる.心不

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