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GL小児IgA血管炎診療ガイドライン2023
GL血管炎症候群の診療ガイドライン(2017年改訂版)
ニュートピックス
・本邦初の「小児IgA血管炎診療ガイドライン2023」が発刊された.
治療のポイント
・IgA血管炎は自然に治癒することが多く,対症療法が基本である.
・腹痛が著明な場合は,絶食・輸液,ステロイド投与を実施する.
・長期的疾患予後は紫斑病性腎炎の経過によるため,その管理が重要である.
◆病態と診断
A病態
・IgA血管炎は,大半は小児期に発症する.
・IgA血管炎は,主としてIgAを含む免疫複合体による全身性の細血管炎がその病態である.
・IgA血管炎の病因は不明であるが,上気道炎などに引き続いて発症することが多い.
・紫斑病性腎炎もIgA腎症と同様に,糖鎖不全IgA1を含む免疫複合体関連腎炎と考えられている.
B診断
・血小板減少を伴わない紫斑の出現が本症の診断に必須であり,関節症