頻度 ときどきみる
治療のポイント
・若年性特発性関節炎(JIA)には①全身型,②少関節炎,③リウマトイド因子(RF:rheumatoid factor)陰性多関節炎,④RF陽性多関節炎,⑤乾癬性関節炎,⑥付着部炎関連関節炎,⑦未分類関節炎の7病型がある.
・②,③,④をまとめて関節型JIAとよび,全身型JIAとは病態や治療,合併症などが異なる.
・全身型JIAにおいて,マクロファージ活性化症候群(MAS:macrophage activation syndrome)の合併は全身状態の悪化につながる.
・全身型JIA治療の中心はグルココルチコイドであり,難治例は生物学的製剤の適応となる.
・関節型JIAのなかでも少関節炎,抗核抗体陽性例などではぶどう膜炎の発症に注意する.
・関節型JIA治療の中心はメトトレキサート(MTX)であり,難治例やMTX使用困難例には生物学的製剤が適応となる.