診療支援
治療

感染症に関連した小児の急性脳症
acute infectious encephalopathy in children
高梨潤一
(東京女子医科大学教授・八千代医療センター小児科)

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GL小児急性脳症診療ガイドライン2023

GLインフルエンザ脳症の診療戦略(2018)

ニュートピックス

・「小児急性脳症診療ガイドライン2023」で,条件を満たし急性脳症が疑われる症例に対する早期脳平温療法(目標体温36℃)の実施が推奨された.

治療のポイント

・けいれん性てんかん重積・遷延状態に対する迅速な治療が重要である.

・PALS(Pediatric Advanced Life Support)2020に基づいた全身管理・支持療法が基本である.

・中等症以上が疑われた場合,高次医療機関への搬送を考慮する.

・症候群ごとに治療戦略が異なる.

◆病態と診断

A病態

・急性脳症は,下記のような複数の臨床・画像症候群の集合体である.

 1)けいれんによる興奮毒性:けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD:acute encephalopathy with biphasic seizures

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