診療支援
治療

脳性麻痺
cerebral palsy(CP)
荒井 洋
(大道会ボバース記念病院・院長(大阪))

頻度 よくみる(1,000出生あたり1.6人)

GL脳性麻痺リハビリテーションガイドライン 第2版(2014)

治療のポイント

・治療のゴールは国際生活機能分類(ICF:International Classification of Functioning,Disability and Health)における「活動」と「参加」の向上であり,運動障害だけでなくさまざまな合併症を含む病態評価に基づき,多職種と連携して包括的な介入計画を立てる必要がある.

◆病態と診断

A病態

・発達期の脳の非進行性病変に基づく,運動および姿勢の異常を呈する疾患群である.

・原因として早産児の脳室周囲白質軟化症(両側性痙性麻痺)が最も多い.ほかに周産期仮死後の多嚢胞性脳軟化症(重度痙性四肢麻痺)および両側基底核・視床病変(ジスキネジー型),早産児ビリルビン脳症(ジスキネジー型),周産期脳梗塞(片麻痺),遺伝子異常・胎内感染など

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