診療支援
治療

眼科疾患 最近の動向
辻川明孝
(京都大学大学院教授・眼科学)

◆病態と診断

A学会でのトピックス

1.アイフレイル

 フレイル対策は国家政策となり,大きな広がりをみせている.五感は日常生活を送るために重要であることはいうまでもない.人は外界からの情報の80%以上を眼から取り入れており,良好な視機能を維持することは健康な生活を行うために非常に重要である.2021年,日本眼科啓発会議は,加齢に伴って眼の脆弱性が増加することに,さまざまな外的・内的要因が加わることによって視機能が低下した状態として「アイフレイル」という概念を提唱した(https://www.eye-frail.jp/).身体的フレイルの1要素である視機能低下を示す概念である.加齢により,眼球は構造的,機能的に恒常性・予備能力が低下し,外的・内的ストレスからの健康障害に対する脆弱性が増加してくる.その状態に,何らかの外的・内的要因が加わることによって障害を発症し,視機能の低下が顕在化する.さらに進

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