診療支援
治療

屈折異常(眼鏡,コンタクトレンズ)
refractive errors(glasses and contact lens)
月山純子
(心月会つきやま眼科クリニック・院長(和歌山))

◆病態と診断

・屈折異常と調節力の変化について図1図2に示す.

◆治療方針

 眼鏡やコンタクトレンズ(CL:contact lens)処方においては,常に屈折異常と調節力をイメージしながら処方することが大切で,具体的に日常生活のどのような場面で困っているのか,詳細に問診しながら行う.

A眼鏡による矯正

 眼鏡は,最も侵襲が少ない屈折異常の矯正方法である.眼鏡の処方は,適切でないと眼精疲労だけでなく,頭痛や吐き気,肩こりや倦怠感など,全身に影響を及ぼすことがあるので注意が必要である.

 眼鏡は,近視や遠視,乱視(正乱視)を矯正するだけでなく,プリズムレンズで軽度の眼位異常も矯正することができる.加齢により調節力は徐々に低下し,老視とよばれる状態となり,遠近両用眼鏡や老眼鏡が用いられる.

Bコンタクトレンズ(CL)による矯正

 CLは,水分を含まないハードコンタクトレンズ(HCL:hard contac

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