診療支援
治療

眼精疲労
asthenopia
加藤圭一
(かとう眼科医院・院長(宮城))

頻度 よくみる

治療のポイント

・安易にビタミン剤の点眼処方で済ませない.

・「疲れる」を別の言葉で置き換えて表現してもらうと本質が現れやすい.

・原因となる眼疾患の診断のため,眼科医へのコンサルトが必要.

◆病態と診断

・『アイフレイル世代に聞いた「目の健康に関する意識調査」』によると,眼精疲労を含めた「眼不快感」は,老視関連症状とともに多い自覚症状である.

・目に限らず「疲れる」という言葉は心身の不調を訴えるのにとても便利な言葉だが,その表現の裏にはいろいろな原因が潜んでいることが多い.「目が疲れる」という症状を,「疲れる」という単語を使わずに表現し直してもらうと,訴えの本質が現れてくることがしばしばある.「しょぼしょぼする」「目を開けているのがつらい」「目の奥が苦しい」「見づらい」といった別の意味の言葉を使う人が多く,症状から推察される原因に応じ対処方法は異なってくる.

・原因究明には多くの場合眼科

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら