頻度 ときどきみる
Ⅰ.未熟児網膜症(ROP:retinopathy of prematurity)
◆病態と診断
A病態
・発達途上の網膜に起こる血管増殖性疾患である.病的血管新生と増殖には血管内皮増殖因子(VEGF)が関与している.
・血管新生と増殖が進行すると網膜剥離となって失明する.
・発現頻度や重症度を決める最も大きな要因は網膜血管の未熟性である.
・高濃度酸素は未熟児網膜症を悪化させる誘因である.
B診断
・病期分類を正確に知り現状を的確に診断することが重要である.「国際分類第3版(ICROP3)」では,zoneの変更(zone Ⅰ・後部zone Ⅱ,ノッチ湾入の定義),stage 5のサブ分類,正常からpreplus disease,plus diseaseまでの血管異常の連続スペクトルが存在するという認識,およびROPの退縮と再燃,長期的な後遺症について詳しく説明されている.
◆治療方針
A血管
関連リンク
- 今日の治療指針2024年版/網膜剥離
- 治療薬マニュアル2024/ラニビズマブ(遺伝子組換え)《ルセンティス》
- 治療薬マニュアル2024/ドルゾラミド塩酸塩《トルソプト》
- 治療薬マニュアル2024/フルオロメトロン《フルメトロン》
- 治療薬マニュアル2024/ブロムフェナクナトリウム水和物《ブロナック》
- 治療薬マニュアル2024/(合剤)ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム・フラジオマイシン硫酸塩《リンデロンA》
- 治療薬マニュアル2024/ビガバトリン《サブリル》
- 治療薬マニュアル2024/エベロリムス《アフィニトール》
- 今日の治療指針2024年版/眼底出血
- 今日の診断指針 第8版/網膜剥離(裂孔原性網膜剥離)
- 今日の小児治療指針 第17版/先天網膜・硝子体疾患