◆病態と診断
A学会での主なトピックス―ガイドライン―
耳鼻咽喉科・頭頸部外科の扱う疾患は,難聴,めまい,顔面神経麻痺,嗅覚障害,味覚障害,音声・言語障害,摂食・嚥下障害,頭頸部癌と多岐にわたる.近年,頭頸部癌や嚥下障害など「頭頸部外科」としての役割が年々高まり,「日本耳鼻咽喉科学会(日耳鼻)」は「日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会」へと改称された.日耳鼻の関連する学会は15に及び,各学会からさまざまなガイドラインや診断基準,手引きなどが提案され,定期的にアップデートされている.
1.小児急性中耳炎診療ガイドライン2018年版
日本耳科学会,日本小児耳鼻咽喉科学会,日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会が小児急性中耳炎の診療を支援する目的でEBMに準拠して作成した「小児急性中耳炎診療ガイドライン」の第4版が出版された.適切な薬剤を必要な場合に限り適切な量と期間使用することを基本理念とし,実臨床に即して