診療支援
治療

突発性難聴
sudden deafness,idiopathic sudden sensorineural hearing loss
大木雅文
(埼玉医科大学総合医療センター准教授・耳鼻咽喉科)

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GL急性感音難聴診療の手引き 2018年版

治療のポイント

・発症後2週間以内の加療開始が望ましい.

・ステロイド全身投与が第1選択である.

・近年ではステロイド鼓室内投与が用いられることもある.

◆病態と診断

A病態

・突発性難聴は原因不明突然発症した高度感音難聴である.

・内耳の循環障害,ウイルス感染などに起因すると考えられているが,いまだに不明である.

・随伴症状としてめまいや耳鳴を伴うこともある.

B診断

・突発性難聴診断基準(厚生労働省「難治性聴覚障害に関する調査研究班」2015年改訂)()の3つの主症状を満たすもの.

・通常,難聴やめまいは反復しない.

1.鑑別

・急性低音障害型感音難聴,メニエール病,外リンパ瘻,音響外傷,ムンプス難聴,特発性両側性感音難聴,聴神経腫瘍,髄膜炎・ライム病・内耳梅毒・薬剤性難聴・自己免疫性疾患に伴う難聴,前下小脳動脈症候群などの急性感音難聴をきたす疾患

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