診療支援
治療

Ⅳ.感染性下痢症の外来治療
藤本卓司
(耳原総合病院・救急総合診療科部長)

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 市中の感染性下痢症の2大起因菌は,①キャンピロバクター,②サルモネラである.ウイルス性も多く,全体の30~40%を占める.

 病型は,小腸型と大腸型に2分類される(表7).ただし,どちらにも分類しにくい混合型も存在する.

1.発生機序による3分類

 (1)毒素型:黄色ブドウ球菌,セレウス菌,ボツリヌス菌.食物に付着した細菌が食物内で増殖する過程で毒素を産生し,その毒素が消化管に入って発症する.抗菌薬は無効である.

 (2)感染型:サルモネラ,キャンピロバクター,腸炎ビブリオなど.細菌が腸管に感染して症状を起こす.

 (3)生体内毒素型:腸管出血性大腸菌,コレラなど.細菌が腸管内で増殖する過程で産生する毒素によって症状を起こす.

 市中発症の腸管感染症では便培養を提出する.

 感染性下痢はふつう数日以内に軽快する.7日以上続くときは,原虫,寄生虫,HIV,薬剤などを含めて鑑別する.

2.治療

 大多数の症

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