診療支援
治療

11.小児疾患
丁 宗鐵
(日本薬科大学教授・名誉学長)
菊谷健彦
(東戸塚記念病院・麻酔科部長)


 小児使用量は成人用量を1とした場合,下記の量が標準とされている.

 15歳未満7歳以上:成人用量の2/3

 7歳未満4歳以上:成人用量の1/2

 4歳未満2歳以上:成人用量の1/3

 2歳未満:成人用量の1/4

 体質に合っていると苦い漢方薬でも服用できる.しかし漢方薬の味によっては服用しづらい場合がある.適宜ゼリーなどに混合して投与するなどの工夫が必要である.

‍ には小児に特に応用されることの多い漢方薬を挙げた.詳しくは各項目を参照のこと.

‍ 乳幼児下痢症 下痢には,桂枝加芍薬湯,半夏瀉心湯,柴苓湯,胃苓湯,啓脾湯などが用いられる.

 嘔吐と下痢がある場合には,柴苓湯,胃苓湯,五苓散などが用いられる.

‍ 小児夜啼症 抑肝散,抑肝散加陳皮半夏,柴胡加竜骨牡蛎湯,甘麦大棗湯などが用いられる.

‍ 起立性調節障害 立ちくらみ,めまい,動悸などの循環器症状が強い場合には,半夏白朮天

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?