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12.動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版



作成グループ

 日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版作成委員会(委員長:岡村智教)


作成時期

 旧称「高脂血症診療ガイドライン」初版として1997年に発行されてから,5度目の改訂版として2022年7月に出版された.最近は5年ごとに改訂されている.


準拠したエビデンスの分類,勧告,推奨の分類など

 動脈硬化性疾患は歴史的に,疫学研究,臨床試験とも比較的豊富なエビデンスに恵まれてきた.本ガイドラインはその旧称が示すように,脂質異常症が重要テーマではあるが,現在は動脈硬化性疾患の「予防」ガイドラインとして,血清脂質以外のリスク因子やメタボリックシンドロームを始め,食事,運動,喫煙など生活習慣も含む包括的リスク因子管理による一次・二次予防を目的としている.

 従来,健常者に対する相対リスクで評価していた心血管イベントリスクを,2012年版からは絶対リスクに変更したが,そのための評価スコ

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