薬物相互作用は薬物の吸収,分布,代謝,排泄のいずれの過程でも生じるが,その頻度と臨床的な重要性から考えて最も重要な機序は肝代謝における酵素阻害または誘導反応である.ヒトの薬物代謝には多くの酵素が関係するが,最も重要なものは酸化反応に関係するチトクロームP450(CYP)である.CYPは30種前後の分子種から構成されているが
診療支援
治療
Ⅰ.ヒト肝チトクロームP450(CYP)代謝酵素とその基質薬物,代謝阻害薬,および代謝誘導(促進)薬・因子
初出:今日の治療指針2024年版
発行:2024年1月
収載:医学書院 医療情報サービス(2025年3月3日 掲-ID:c24_05343-00_a040b001z0001)