適応
関節リウマチ
用法
1日1回100mg錠1錠 3日間 経口から開始 その後,維持量として1日1回20mgを経口投与.又,1日1回20mgから開始することもできる.維持量は,症状,体重により適宜1日1回10mgに減量 注意
①100mg錠は初期投与としてのみ使用.1日100mgの初期投与を行った患者では,行わない患者よりも副作用発現率が高い→注意
②患者背景(例えば体重50kg未満の非喫煙女性)によっては血中濃度が高くなる可能性→リスクとベネフィットを勘案し維持量選択
③1日20mg投与中にALTが基準値上限の2倍以上3倍以下に上昇→1日10mgに減量,より頻回に肝機能検査等状態を十分に観察.ALTが基準値上限の3倍以上に上昇,又は1日10mg投与中においても2~3倍の上昇が持続→投与中止し薬物除去法を施行等処置
④効果は,通常投与開始後2週間~3カ月で発現→少なくとも3カ月間は継続投与し,効果をみることが望ましい
!警告
1)重篤な副作用(間質性肺炎,汎血球減少症,肝不全,急性肝壊死,感染症等)により,致死的な経過あり→緊急時に十分に措置できる医療施設及び本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使用
2)間質性肺炎,肺線維症等の肺障害,日和見感染による肺炎の合併又は既往歴で間質性肺炎が急速に増悪して致死的な経過をたどる症例が報告→治療を開始するにあたり胸部X線等で検査し投与の可否を慎重に判断
3)肝毒性,血液毒性又は免疫抑制作用を有する薬剤を最近まで投与されていたか又は投与中の患者では,副作用の発現が増加するおそれ.従って,投与開始にあたっては,リスクとベネフィットの両面から慎重に考慮
4)活性代謝物A771726の消失半減期は約2週間と長いので,投与中止後,A771726の消失を待たずに肝毒性,血液毒性又は免疫抑制作用を有する薬剤を投与する際にも,副作用の発現が増加するおそ
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