適応
統合失調症
用法
1回25mg 2週間隔で臀部筋肉内投与 ►初回量25mg,その後適宜増減.1回量は50mgを超えない 注意
①投与3週間後より血中濃度上昇,臨床効果は投与3週間後以降と考えられることから,初回投与後3週間は経口抗精神病薬を併用等適切な治療を.又,増量後3週間についても必要に応じて経口抗精神病薬の併用を考慮.尚,増量には,少なくとも同一用量で4週間以上投与した後に,原則として12.5mgずつ,症状を十分観察しながら慎重に増量
禁忌
1)昏睡状態(悪化)
2)バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下(中枢神経抑制作用が増強)
3)アドレナリン(アナフィラキシー救急治療を除く),クロザピンを投与中
4)過敏症(本剤,パリぺリドン)
注意
〈基本〉
①持効性製剤であり,直ちに薬物を体外に排除する方法がないため,投与する場合は,予めその必要性について十分に検討し,副作用の予防,副作用発現時の処置,過量投与等について十分留意
②投与中止後も4~6週間は血中濃度が治療域に維持され,消失するまで約8週間かかる→中止後も一定期間は患者の症状を慎重に観察し,副作用等の発現に十分に注意
③過去にリスペリドンでの治療経験がない場合,まず,経口リスペリドン製剤を投与し,忍容性があることを確認後投与
④肝障害若しくは腎障害患者へは,投与する前に,少なくとも1日2mgまでの経口リスペリドン製剤により忍容性があることを確認した上で投与
⑤投与後の血中濃度は個体間変動が大きく,原因が特定されていない本剤の放出プロファイルから予測できない血中濃度推移を示す症例が認められたとの報告→特に投与初期及び増量時には症状を十分観察
⑥α交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧→適切な処置
➐眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下→運転不可
⑧興奮,誇大性,敵意等の陽性症状を悪化の可能性→他の治療法に切り替えるなど適切な処置