適応
高血圧症(本態性,腎性等),悪性高血圧
用法
初期1日250~750mgからはじめ,適当な降圧効果が得られるまで数日以上の間隔をおいて1日250mgずつ増量.維持1日250~2,000mgで1~3回に分割(増減)
禁忌
1)急性肝炎,慢性肝炎・肝硬変の活動期
2)過敏症
注意
〈基本〉
➊投与初期又は増量時に眠気,脱力感等→運転注意
②心不全又は浮腫のある患者に投与する場合は,サイアザイド系利尿剤等の降圧利尿剤を併用が望ましい
③重篤な血液障害が現れる為,定期的に検査等観察
④肝炎等の肝機能障害や黄疸が現れる為,肝機能検査等観察
〈検査〉
①本剤はカテコールアミンと同じ波長の蛍光を発する為,投与中の患者では尿中カテコールアミン濃度の値が高くなり,褐色細胞腫の診断が妨げられる.尚,褐色細胞腫患者には,投与しないが望ましい
②アルカリピクリン酸法によるCr及び燐タングステン酸法による尿酸の測定値に影響
〈その他〉
①投与中の患者の尿を放置すると,メチルドパ又はその代謝物が分解され,尿が黒変
②投与中の患者に透析を行うと除去される為,血圧上昇
患者背景
〈合併・既往〉
①急性肝炎,慢性肝炎・肝硬変の活動期:禁忌(肝機能障害を悪化)
②肝疾患の既往歴又は肝機能障害(急性肝炎,慢性肝炎・肝硬変の活動期を除く)(肝疾患を再発又は肝機能障害を悪化)
〈妊婦〉妊A有益のみ(浮腫による著しい鼻閉を有する児を出産した報告) 〈授乳婦〉有益性を考慮して継続又は中止(ヒトで母乳中移行する報告) 〈小児〉臨床試験は未実施 〈高齢〉低用量から開始等慎重に
相互
〈併用注意〉
1)麻酔剤(チオペンタール)の作用が増強され,低血圧が発現→本剤の投与を受けていた患者には,麻酔剤を減量等注意.この低血圧は,通常,昇圧剤の投与により回復(両剤ともに降圧作用)
2)他の降圧剤(ニフェジピン,グアネチジン等):降圧作用が増強(作用機序の異なる降圧作用により協力的