適応
内本態性高血圧症,妊娠高血圧症候群による高血圧 注高血圧性緊急症(子癇,高血圧性脳症等)
用法
内最初は,1日30~40mg 分3~4回,血圧値をみながら漸次増量.維持各個人により異なるが1回20~50mg,1日30~200mg(増減) 注1回20mgを筋注又は徐々に静注(増減)
禁忌
1)虚血性心疾患(反射性交感神経亢進により,心臓の仕事量が増加し,症状悪化)
2)大動脈弁狭窄,僧帽弁狭窄及び拡張不全(肥大型心筋症,収縮性心膜炎,心タンポナーデ等)による心不全(反射性交感神経亢進作用及び血管拡張作用により,症状悪化)
3)高度の頻脈及び高心拍出性心不全(甲状腺中毒症等)(反射性交感神経亢進作用及び血管拡張作用により,症状悪化)
4)肺高血圧症による右心不全(反射性交感神経亢進作用及び血管拡張作用により,症状悪化)
5)解離性大動脈瘤(反射性交感神経亢進作用及び血管拡張作用により,症状悪化)
6)頭蓋内出血急性期(血管拡張作用により,頭蓋内出血を悪化)
7)過敏症
注意
〈基本〉内
➊降圧作用に基づくめまい等→運転注意
②定期的に肝機能検査等観察
注
①高血圧性緊急症及び経口投与が不可能な場合に使用し長期降圧療法としては使用しない.又,なるべく早く経口投与に切替
②急激な血圧降下を起こす為,血圧を頻回に測定等慎重に投与
③定期的に肝機能検査等観察
〈適用上〉散
①諸種金属との接触により変色するので金属器具との接触は避ける
②配合ケイ酸アルミニウム,水酸化アルミニウムゲル,炭酸水素ナトリウム等の金属塩,並びにビタミンC末,アスピリン等と配合した場合,変色
注
①調製後は速やかに使用し,残液は廃棄
②ブドウ糖に溶解した溶液は不安定である為,溶解液としては使用しない
③1Aを1mLの生食又は注射用水に溶解
④溶解液に生食を用いる場合は,溶解に時間を要する為,完全に溶解後に使用
患者背景
〈合併・既往〉
①虚血性心疾患の既往歴(心仕事