適応
以下の状態で他の抗不整脈薬が使用出来ないか,又は無効の場合:頻脈性不整脈
用法
1日40mgより投与をはじめ,効果が不十分な場合は60mgまで増量し,1日2~3回に分割(増減) 注意1日用量60mgを超えて投与する場合,副作用発現の可能性が増大するので注意.本剤は非線形の薬物動態を示す為,増量の際は注意
禁忌
1)重篤な刺激伝導障害(完全房室ブロック等)(刺激伝導障害を増悪)
2)重篤なうっ血性心不全(心筋収縮力低下により,心不全を悪化)
3)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①投与中に,無顆粒球症,顆粒球減少或いは白血球減少が現れる為,定期的に血液検査.尚,無顆粒球症による死亡例が報告
②投与に際しては,頻回に患者状態を観察し,心電図,脈拍,血圧,心胸比を定期的に調べる.PQ延長,QRS幅増大,QT延長,徐脈,血圧低下等が認められた場合は,直ちに減量又は中止
③投与中に,AST,ALT,Al-P,LDH等,肝・胆道系酵素値及び総ビリルビンの上昇が現れる為,定期的に肝機能検査等観察.特に投与初期においては2週間に1回検査が望ましい
➍投与中に,手指振戦,めまい,ふらつき等の精神神経系症状が発現し,増悪する傾向がある場合は,直ちに減量又は中止(精神神経系の症状は用量依存的に発現し易い).又,投与中の患者は運転不可
〈適用上〉小児の手の届かない所に保管するよう指導 〈その他〉静脈内投与により失神,痙攣が現れた報告
患者背景
〈合併・既往〉
①うっ血性心不全(重篤な患者を除く)又は基礎心疾患(心筋梗塞,弁膜症,心筋症等)(開始後1~2週間は入院させる.又,少量から開始等注意と共に,頻回に心電図検査.心室頻拍,心室細動等が発現する恐れが高い.うっ血性心不全患者においては心筋収縮力低下により,心不全を悪化)
②軽度の刺激伝導障害(不完全房室ブロック,脚ブロック等)(刺激伝導障害を増悪)
③著明な洞性徐脈(徐脈を助長)
④パ