適応
子宮内膜症
用法
1筒(ゴセレリンとして1.8mg)を前腹部に4週(28日)毎に1回皮下投与 ►初回投与は必ず月経中に行う 注意
➊治療に際しては妊娠していないことを確認し,初回投与は必ず月経中に行う.又,治療期間中はホルモン剤以外の避妊法で避妊
②6カ月投与により,エストロゲン低下作用による骨塩量の低下→6カ月を超える使用経験及び治療再開に伴う再投与の使用経験がないため,長期投与又は再投与を行う際は,有益性が骨塩量の低下の危険性を上回ると主治医が判断した場合に限る.又,その際には骨塩量の検査を行い慎重に投与
③4週間持続の徐放性製剤であり,4週を超える間隔で投与すると下垂体-性腺系刺激作用により血清エストロゲン濃度が再度上昇し,臨床所見が一過性に悪化の恐れ→4週に1回の用法を遵守
禁忌
1)診断のつかない異常性器出血(異常性器出血の原因疾患を悪化の可能性)
2)妊婦・妊娠
3)授乳婦
4)過敏症(本剤,LH-RH作動薬)
注意
〈基本〉
①投与に際して,類似疾患(悪性腫瘍等)の鑑別に留意し,投与中腫瘤が増大したり,臨床症状の改善がみられない場合は中止
②初回投与初期に,下垂体-性腺系刺激作用による血清エストロゲンの一過性の上昇に伴い,臨床症状の一過性の悪化→通常,治療を継続することにより消失
③投与部位周囲から出血し,出血性ショックに至った報告→血管を損傷する可能性の少ない部位を選択
〈適用上〉
①投与時
a)必要に応じて投与部位に予め局所麻酔を施行
b)プランジャー(押棒)を注入器本体の内側までしっかりと押し込み,デポ剤の注入と注射針カバーを作動させる
c)注射針カバーが十分に作動しない場合には,針刺し事故に注意しながら投与部位から注射針を抜く
d)使用後は感染防止に留意し,安全な方法で処分
②投与部位
a)血管を損傷する可能性の少ない部位を慎重に選択
b)毎回変更し,同一部位への反復投与は行わない
〈その他〉外国