適応
悪性神経膠腫 注意
1)術中迅速病理組織診断等により組織型を確認の上,留置
2)本剤からのカルムスチンの浸透範囲,臨床試験に組み入れられた患者の腫瘍切除率及び組織型等について,添付文書の「薬物動態」及び「臨床成績」の項の内容を熟知し,本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で適応患者の選択
用法
腫瘍切除腔の大きさや形状に応じて,本剤8枚(カルムスチンとして61.6mg)又は適宜減じた枚数を脳腫瘍切除術時の切除面を被覆するように留置 注意
①切除腔の大きさ・形状により,わずかに重なりあって留置することは可能であるが,組織表面と接しない切除腔に充填しない
②分割して使用した場合の有効性及び安全性は未確立
③2回以上留置した場合の有効性及び安全性は未確立
!警告
施設緊急対応.医師悪性脳腫瘍の外科手術及び薬物療法に十分な知識,経験.
禁忌
1)過敏症
2)妊婦・妊娠
注意
〈基本〉
①腫瘍切除術後に切除腔から脳室系に至る間隙が認められる場合には,留置前にその間隙を閉鎖する等の対応を行った上で留置(本剤が脳室系に移行して水頭症が発症)
②留置患者で,脳脊髄液の漏出→手術時の硬膜閉鎖等の処置を適切に実施
③留置後のCT及びMRI検査で,切除腔周囲の脳組織に造影増強が認められた場合には,留置又は腫瘍の増大に起因する可能性があることに留意し,適切な処置を検討
④留置部位に気体の貯留が見られることあり,神経症状発現の報告.留置後は片麻痺,失語症,意識障害等の神経症状を観察し,異常時は処置
〈適用上〉
①薬剤交付時
a)本剤(二重のアルミラミネート袋入り)は,保存庫(-15℃以下)から,未開封のまま手術室に運び,脳内留置の準備ができるまで開封しない
b)室温で6時間まで安定(未開封時)
c)室温で6時間以内(未開封)は,1回のみ再凍結(-15℃以下)保存可能だが,再凍結後は6カ月以内に使用(但し表示の使用期限内に使用)
②薬剤留