適応
1ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
2ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
注意
1)十分な経験を有する病理医又は検査施設における検査により,ALK融合遺伝子陽性又はROS1融合遺伝子陽性が確認された患者に投与
2)術後補助化学療法における有効性及び安全性は未確立
用法
1回250mgを1日2回経口(状態により適減) 注意副作用により,休薬,減量,中止の際は,副作用の症状,重症度等に応じて,以下の基準を考慮(副作用のグレード→G)
①血液系(日和見感染症等の臨床的事象を伴わないリンパ球減少症を除く)
a)G1,2:同一投与量を継続
b)G3:G2以下に回復するまで休薬.回復後は休薬前と同一投与量で再開
c)G4:G2以下に回復するまで休薬.回復後は200mg1日2回から再開(再発の場合は,G2以下に回復するまで休薬.回復後は250mg1日1回に減量して再開.その後G4の再発が認められる場合は中止)
②G1以下の血中ビリルビン増加を伴うALT又はAST上昇
a)G1,2:同一投与量を継続
b)G3,4:G1以下又はベースラインに回復するまで休薬.回復後は200mg1日2回から再開(再発の場合は,G1以下に回復するまで休薬.回復後は250mg1日1回に減量して再開.その後G3以上の再発では中止)
③G2~4の血中ビリルビン増加を伴うALT又はAST上昇(胆汁うっ滞又は溶血の際は除く)
a)G1:同一投与量を継続
b)G1~3:中止
④間質性肺疾患→中止
⑤QT間隔延長
a)G1,2:同一投与量を継続
b)G3:G1以下に回復するまで休薬.回復後は200mg1日2回から再開(再発の場合は,G1以下に回復するまで休薬.回復後は更に減量して再開.その後G3又は4の再発では中止)
c)G4:投与中止
!警告
1)施設緊急対応.医師十分な知識,経験.IC(特に,間質性肺疾患の初期症状
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