適応
過活動膀胱における尿意切迫感,頻尿及び切迫性尿失禁 注意
1)十分な問診により臨床症状を確認と共に,類似の症状を呈する疾患(尿路感染症,尿路結石,膀胱癌や前立腺癌等の下部尿路における新生物等)があることに留意し,尿検査等により除外診断を実施.尚,必要に応じて専門的な検査も考慮
2)下部尿路閉塞疾患(前立腺肥大症等)の合併では,それに対する治療(α1遮断薬等)を優先
3)過活動膀胱の症状を明確に認識できない認知症又は認知機能障害患者は投与対象とならない
用法
1日1回5mg経口(増減) ►1日最高投与量は10mgまで 注意
①中等度の肝機能障害(Child-Pugh分類B)は1日1回2.5mgから開始し,慎重に.上限は1日1回5mgまで.軽度(Child-Pugh分類A)は1日1回5mgから開始し,増量に際しては副作用発現に留意し,慎重に
②重度の腎機能障害(Ccr≦30mL/min)は1日1回2.5mgから開始し,慎重に.上限は1日1回5mgまで.軽度及び中等度(30mL/min<Ccr<80mL/min)は1日1回5mgから開始し,増量に際しては副作用発現に留意し,慎重に
③高齢者では1日1回5mgから投与開始し,増量に際しては副作用発現に留意し,患者の状態を十分に観察しながら慎重に
禁忌
1)過敏症
2)尿閉(排尿時の膀胱収縮が抑制され,症状悪化)
3)閉塞隅角緑内障(抗コリン作用により眼圧上昇し,症状悪化)
4)幽門部,十二指腸又は腸管が閉塞及び麻痺性イレウス(胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され,症状悪化)
5)胃アトニー又は腸アトニー(抗コリン作用により消化管運動が低下→症状悪化)
6)重症筋無力症(抗コリン作用により筋緊張の低下→症状悪化)
7)重篤な心疾患(期外収縮等の心電図異常が報告→症状悪化)
8)重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)
注意
〈基本〉
➊眼調節障害(霧視等),傾眠→