適応
錠末
1激しい疼痛時における鎮痛・鎮静
2激しい咳嗽発作における鎮咳
3激しい下痢症状の改善及び手術後等の腸管蠕動運動の抑制
液中等度~高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法
錠末1回5~10mg 1日15mg(増減) 液1日30~120mg 分6 (増減) 注意液
①臨時追加投与(レスキュードーズ):1回投与量は定時投与中のモルヒネ経口製剤の1日量の1/6を目安
②定時投与時
a)初めてモルヒネ製剤として使用する場合は,1回5~10mgから開始し,鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節
b)定時投与時で投与間隔が1日6分割の場合は4時間毎.就寝前は2回分を合わせて投与可
c)他のオピオイド製剤からの変更の場合は前投与製剤の投与量及び鎮痛効果の持続時間と副作用の発現に注意し,適宜用量調節
d)経皮フェンタニル貼付剤からの変更は剥離後血中濃度が50%になるのに17時間以上かかることから,剥離直後の使用は避ける.フェンタニルの血中濃度が低下するまで時間をあけ,低用量から開始
e)連用中における急激な減量は,退薬症候の出現の可能性があるので行わない.副作用による減量は状態を観察し,慎重に
f)投与の必要がなくなった場合は,退薬症候の発現を防ぐため,徐々に減量,中止
禁忌
1)重篤な呼吸抑制(呼吸抑制増強)
2)気管支喘息発作中(気道分泌妨害)
3)重篤な肝障害
4)慢性肺疾患に続発する心不全(呼吸抑制・循環不全増強)
5)痙攣状態(てんかん重積症,破傷風,ストリキニーネ中毒)(脊髄の刺激効果が現れる)
6)急性アルコール中毒(呼吸抑制増強)
7)過敏症(本剤,アヘンアルカロイド)
8)出血性大腸炎〔腸管出血性大腸菌(O157等)・赤痢菌等の重篤な細菌性下痢では症状の悪化,治療期間の延長〕
9)ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後1週間以内
注意
〈基本〉
①連用で薬物依存→慎重に
➋眠気,めまい→運転不可
〈