今日の診療
治療

突然の呼吸困難―緊急検査と応急処置
dyspnea of sudden onset and emergency care
大下慎一郎
(広島大学大学院准教授・救急集中治療医学)

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治療のポイント

・突然の呼吸困難をきたす病態は緊急性の高い疾患が多いため,迅速な評価と介入が重要.

・初期評価は,ABCDEアプローチ(気道・呼吸・循環・意識・外傷や体温)に従ってもれなく迅速に行う.

・基礎疾患,服薬歴,発症からの臨床経過は,鑑別診断を行ううえで重要である.

◆病態と診断

Aprimary survey

・A(気道)の異常:気道異物(窒息),急性喉頭蓋炎などで起こりうる.吸気性喘鳴を聴取することが多く,呼吸補助筋(胸鎖乳突筋など)の過剰運動も認められる.Aの異常はきわめて緊急性・重症度が高い.

・B(呼吸)の異常:肺炎・気胸・気管支喘息・COPD増悪・間質性肺炎急性増悪など,肺に異常があることが多い.しかし,急性心不全などの心疾患でもBの異常をきたすことがある.SpO2 低下よりも,呼吸数増加(30回/分以上)が先行することが多い.

・C(循環)の異常:急性心不全・急性冠症候群など,心臓

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