GLてんかん診療ガイドライン2018
治療のポイント
・けいれん性てんかん重積状態では,すみやかに発作を停止させることが,脳および他の臓器障害の回避につながる.
・けいれん性てんかん重積状態の第1段階では,ジアゼパム,ロラゼパム,あるいはミダゾラムを静脈投与する.第2段階では,ホスフェニトイン,フェノバルビタールナトリウム,レベチラセタム,あるいはミダゾラムを静脈投与する.
・各種急性疾患と時間的に密接に関連して起こる発作は,急性症候性発作とよばれ,原疾患に対する迅速な対応も求められる.
◆病態と診断
・けいれんは,「不随意に起こる筋肉の収縮」と定義される.脳~脊髄~末梢神経~筋のいずれに原因があっても生じうる.てんかん発作,特に強直間代発作を想起されることが多いが,強直間代発作以外のてんかん発作や不随意運動も含まれる.
・てんかん発作は,「大脳の神経細胞が過剰に興奮するために生じる一過性の症状」と定義
関連リンク
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