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GL日本版敗血症診療ガイドライン2024(J-SSCG2024)
治療のポイント
・致命的になりうる病態であり,感染と臓器障害から敗血症を疑う場合には迅速評価と初期治療を行うことが重要である.
・敗血症に対する微生物検査や経験的抗菌薬治療と並行して,臓器障害に対する全身管理を行う必要がある.
・循環不全を呈する場合には初期蘇生輸液や血管収縮薬投与を行う.
◆病態と診断
A病態
・敗血症は感染症によって全身の臓器障害(意識障害,呼吸不全,ショック,肝障害,腎障害,凝固障害)が引き起こされた状態である.
・敗血症性ショックは敗血症のなかでも循環不全により重篤な細胞障害および代謝異常が引き起こされた状態である.
B診断
・敗血症:感染症が疑われ,かつSOFA(sequential organ failure assessment)scoreの2点以上の急上昇を認めた場合に診断する.
・敗血症性ショック:
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