頻度 ときどきみる
GL1外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第6版(2021)
GL2アナフィラキシーガイドライン2022
治療のポイント
・気道(airway)はABCのAであり優先度・緊急度が高い.
・自覚症状,身体所見から吸気性呼吸障害を迅速に診断する.
・内腔閉塞の場合は異物除去を試みる.
・内腔狭窄の場合は狭窄改善を試みる.
・気道確保困難に陥る前に気管挿管を施行する.
・気道挿管困難の場合は外科的気道確保(輪状甲状靭帯切開術)を施行する.
◆病態と診断
A病態
・鼻あるいは口から吸った空気の通り道を気道(airway)という.
・声帯よりも上(=頭側)の気道を上気道という.
・上気道閉塞は吸気性呼吸障害をきたす.
・内腔を閉塞する原因として異物,吐物,出血や凝血塊がある.
・内腔が狭窄する原因として咽頭や喉頭の腫大,浮腫,膿瘍や血腫による壁外圧排がある.
B診断
・自覚症状では呼吸困難,特に息が吸いにくい,