頻度 ときどきみる
治療のポイント
・意識レベル,SpO2,呼吸数,呼吸補助筋の使用,末梢循環などを迅速に評価し,重症度に応じた酸素療法を行う.
・病歴,身体所見,肺・心臓超音波検査,12誘導心電図,胸部X線,CTなどで心原性か非心原性かを鑑別し,病態に応じた治療を開始する.
◆病態と診断
A病態
・肺水腫とは,肺胞腔および間質に水分(肺血管外水分)が貯留し,その結果主に拡散障害により呼吸不全をきたす病態である.
・肺水腫は,大きく心原性と非心原性に分けられる.
・心原性肺水腫は,心機能の低下による肺毛細血管静水圧の上昇に伴い肺血管外水分量が増加し生じる.
・非心原性肺水腫は,感染症や外傷などの侵襲に伴うメディエーターなどにより血管透過性が亢進することにより,肺血管外水分量が増加し生じる.急性呼吸促迫症候群(ARDS:acute respiratory distress syndrome)が主であり,そのほ