診療支援
治療

熱傷の局所療法
local burn wound management
松村 一
(東京医科大学主任教授・形成外科学)

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GL熱傷診療ガイドライン〔改訂第3版〕(2021)

治療のポイント

・深達性熱傷では,小範囲でも部位によっては機能障害をきたす場合があるので,早期の専門医へのコンサルテーションが望まれる.

・「熱傷診療ガイドライン〔改訂第3版〕」ではこれまで盛り込むことができなかった特殊熱傷,鎮痛・鎮静,輸血,深部静脈血栓症対策に加え,リハビリテーション,リエゾン・終末期・家族対応と斬新な領域も積極的に取り上げ,診療指針を示した.

◆病態と診断

A病態

・熱傷とは,皮膚に高温が作用したために起こる損傷で,高温の液体や固体が一定時間以上接すると生じる.高温による熱傷は,加熱液体による熱傷(scald burn),による熱傷(flame burn),加熱物の接触による熱傷(contact burn)に大別される.

・また,特殊なものとしては,比較的低い温度(44~60℃)が長時間にわたって接触部に作用するこ

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