頻度 ときどきみる
GL口腔顎顔面外傷診療ガイドライン 2015年改訂版
治療のポイント
・受傷部位により,①軟組織損傷(顔面皮膚や口腔粘膜の損傷),②歯および歯周組織損傷(歯の破折・脱臼や歯槽骨骨折),③顎顔面骨損傷(上顎骨や下顎骨などの骨折)に大別される.
・単独の外傷と思われる場合でも常に合併損傷の可能性を念頭におき,身体所見の把握と全身状態の変化に注意し治療にあたる.
◆病態と診断
A病態
・口腔顎顔面外傷は,転倒,転落,スポーツ,交通事故,殴打など種々な原因で生じる.
・男女比では男性に多く,口唇や舌などの軟組織や歯と歯槽骨に限局した損傷の半数は,10歳未満の小児の転倒によるものである.
・顎顔面骨折の部位別頻度としては,下顎骨骨折(約70%),上顎骨骨折(約10%),頬骨骨折(約5%),鼻骨(約1%未満)である.
・骨折の部位や程度により症状は異なる.受傷部の疼痛や腫脹,開口障害,咬合異常,咀嚼障