診療支援
治療

肋骨骨折(フレイルチェストを含む)
rib fracture(including flail chest)
小倉崇以
(済生会宇都宮病院・救命救急センターセンター長)

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ニュートピックス

・従来の内服や静脈性鎮痛薬に加え,硬膜外麻酔や局所ブロック麻酔が疼痛コントロール目的に使用されるようになっている.

・フレイルチェスト患者に対する肋骨の外科的固定術(SSRF:surgical stabilization of rib fractures)の有用性が報告されている.

治療のポイント

・疼痛による種々のリスクがあるため適切な疼痛コントロールを行う.

・続発する無気肺や肺炎,外傷による心血管・肺の合併損傷の評価や介入方法についても理解する.

◆病態と診断

A病態

・肋骨骨折は胸部外傷のなかで最も多い損傷部位であり,交通事故やゴルフなどのスポーツのほか,悪性腫瘍の転移や咳嗽の軽微なエネルギーでも生じることがある.

・2か所以上の肋骨・肋軟骨骨折が複数連続する場合や胸骨骨折を合併して胸郭が不安定になる場合に,身体所見上奇異性呼吸を認めるものをフレイルチェストと診断する

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