頻度 ときどきみる
Ⅰ.外傷性気胸
◆病態と診断
・鈍的な外力や骨折した肋骨の断端により臓側胸膜の損傷をきたし,壁側胸膜と臓側胸膜の間に空気が貯留した状態.患側では健側と比べて呼吸音は減弱し,打診では鼓音,触診では皮下気腫を認める.
・検査としては,胸部X線,胸部CTなどが有用.仰臥位の胸部X線では,患側の肋骨横隔膜角の鋭化(deep sulcus sign)や心・横隔膜近傍の限局性透亮像といった所見にも注目する必要がある.
・臥位胸部X線では見逃される気胸(occult pneumothorax)は,超音波検査でとらえることができる.lung slidingの消失が有用な所見であり,診断精度は感度81%,特異度98%と臥位胸部X線よりも感度は高い.
A緊張性気胸
・気胸が進行性に増悪し縦隔を対側へ圧迫し,低圧系である静脈系を圧迫するために静脈還流が障害される.結果として,心拍出量も減少し,閉塞性ショッ