今日の診療
治療

消化管損傷(十二指腸を含む)
injury of the alimentary tract(including the duodenum)
武藤満完
(みやぎ県南中核病院・外科主任部長)

頻度 ときどきみる

GL1外傷初期診療ガイドラインJATEC 改訂第6版(2021)

GL2外傷専門診療ガイドラインJETEC 改訂第3版(2023)

治療のポイント

・外傷による消化管損傷の診断は難しく,受傷後に腹部所見が陽性になるのは半数である.

・消化管穿孔がある場合でも,受傷早期ではCT検査で腹腔内遊離ガスを認めないこともある.

・消化管損傷が疑われる場合は,繰り返し腹部所見を評価して,腹部超音波検査やCT検査を行い手術療法のタイミングを逃さないことが重要である.

◆病態と診断

A病態

・消化管損傷では,以下のような障害が起こる.

1)消化管壁の損傷から穿孔による腹膜炎および敗血症

2)腸間膜損傷による遅発性腸管壊死からの腹膜炎および敗血症

3)腸間膜損傷による血腫や腹腔内出血による循環障害

4)腸管内血腫(特に十二指腸など)による腸閉塞

B診断

・受傷機転などから損傷部位を推定することが重要.シートベルト痕が

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