今日の診療
治療

腹部大血管損傷
abdominal major vascular injury
益子一樹
(日本医科大学千葉北総病院・救命救急センター)

このコンテンツは旧版です。
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頻度 あまりみない

治療のポイント

・循環破綻,および循環不安定例では,即時の手術および並行する蘇生が提供されるべきである.

・開胸,横隔膜下大動脈遮断およびresuscitative endovascular balloon occlusion of the aorta(REBOA)などの中枢側血管コントロールが有用なオプションである.

・活動性出血を呈していない動脈損傷においては,ステントグラフトなどの血管内治療が有用である.

◆病態と診断

A病態

・解剖学的特性から腹腔内出血として認知されやすい損傷(腸間膜動静脈,門脈,肝静脈,総腸骨動静脈など)と,後腹膜出血として認知されやすい損傷(下大静脈,腹部大動脈,腎動静脈など)に分けられる.

・多量の出血により出血性ショックをきたし,場合によっては病院到着前に心肺停止に陥るが,一方で30%程度は循環動態が安定して来院するとされ,特に後腹膜にとどまる腹部大血

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