今日の診療
治療

バッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸,エアウェイの使用法 [■呼吸系の緊急処置]
bag-valve-mask ventilation and insertion of pharyngeal airways
夏川知輝
(淀川キリスト教病院・救急科部長(大阪))

このコンテンツは旧版です。
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Aバッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸

1.概要

 バッグ・バルブ・マスクによる人工呼吸の適応は,①自発呼吸がない場合,もしくは②あっても十分な換気ができていない場合,③酸素投与のみでは不十分な低酸素血症の場合となる.バッグ・バルブ・マスクは主に4つの部位から構成される.

a.自己膨張式のバッグ

 加圧後自動的に再膨張することで空気を用いて人工換気を行うことができる.バッグにリザーバーを接続し高流量酸素を流すことで,酸素がリザーバーに満たされ100%に近い濃度の酸素を供給することができる.

b.一方弁

 傷病者の呼気がバッグに逆流しないようにHEPAフィルターとバッグの間に一方弁を接続する.

c.HEPAフィルター

 COVID-19など病原体の医療従事者への曝露を防ぐために,マスクと一方弁の間にHEPAフィルターを接続する.

d.マスク

 マスクは口と鼻を覆うサイズを選択する.マスクを使用せず気管挿管チュー

残り約1200文字

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