治療のポイント
・すべての疼痛に対して鎮痛を考慮すべきである(特に外科的処置を行う場合).
・鎮痛・鎮静薬は気道,呼吸,循環の異常をきたしうる.
・薬剤の効果の強さ,作用時間,副作用を理解して使い分け,用量を調整する.
・患者ごとにリスクを事前に評価し,適切なモニタリングを行う.
A鎮痛・鎮静に際して
1)疼痛の程度や,処置のときであれば侵襲の程度や所要時間などに応じて鎮痛・鎮静の必要性を事前に評価し,計画,準備を行う.
2)インフォームド・コンセントを取得する.代替手段があれば不要な鎮静は回避する.
3)薬剤の用量は原則として実体重ではなく,標準体重で決定する.
4)高齢者,肝・腎機能障害,循環血液量低下,るいそう,他の鎮痛・鎮静薬との併用下では作用が増強するため,薬剤の用量を減量,あるいは少量分割投与して調整する.
5)鎮静を開始する前に酸素投与,気道確保器具も準備しておく.
6)鎮静中はバイタルサイン,意
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