治療のポイント
・胃管留置は,初診時に胃内容物をあらかじめ排除しておく観点から,救急医療において基本的かつ重要な手技である.
・イレウス管は,空腸または回腸のドレナージにより病状の改善が見込まれるイレウスに対し留置する.
本項では,消化管内貯留物のドレナージを目的とした内容に限定し概説する.
A胃管留置法
1.適応
1)消化管蠕動運動低下などにより貯留した胃内容物の排除
2)上部消化管穿孔(胃・十二指腸)における胃の除圧
3)上部消化管出血における,出血量や性状のモニタリング
2.禁忌
食道の狭窄や穿孔が想定される場合は絶対的禁忌である.また,髄液鼻漏や鼻出血を認める場合は,頭蓋底骨折が懸念され,胃管の頭蓋内迷入などのリスクが発生するため,経鼻的な留置は禁忌である.
3.手技
1)局所麻酔用ゼリーを用い,鼻粘膜に十分表面麻酔を施す.
2)患者を仰臥位にし,頭部を軽度後屈位にする.
3)鼻腔から胃管(成人で14~1