診療支援
治療

減張切開(筋膜切開) [■外傷処置]
☆☆
fasciotomy
入澤太郎
(大阪大学医学部附属病院・高度救命救急センター副センター長)

Aコンパートメント

 減張切開(筋膜切開)は,コンパートメント症候群が疑われる場合に,内圧を減らし,組織を救済するために行う外科的手技である.前腕には掌側区画,背側区画,橈側(mobile wad)区画の3つのコンパートメントがあり,下腿には前方区画,外側区画,浅後方区画,深後方区画の4つのコンパートメントがある.

Bコンパートメント圧測定法

 専用のコンパートメント内圧測定システム,もしくは観血的持続動脈圧測定システム(通称:Aライン)を用いて測定する.ここでは,後者を用いた方法を示す.

1.準備物品

 Aラインシステム一式,清潔な23G注射針と延長チューブ,局所麻酔薬,清潔野.

2.方法

 Aラインシステムの先端に清潔操作で延長チューブおよび注射針を接続する.皮膚刺入部位の局所麻酔の際,筋肉内に麻酔薬を注入して内圧を高め,偽高値として測定されないように注意する.刺入後,Aライン内の生理食塩液を0.5

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