頻度 あまりみない
治療のポイント
・カーバメイト中毒ではアセチルコリンエステラーゼ(AChE)の自然回復により,プラリドキシム(PAM)は不要である.
・揮発性を有することもあるため,個人防護と換気など2次被害対策が必要である.
◆病態と診断
A病態
・有機リンとカーバメイトがAChEに結合し失活させることで,神経末端にAChが蓄積する.
・有機リンと結合したAChEはリン酸化したのち,脱アルキル化(aging),イオン化する.
・カーバメイトと結合したAChEはカルバモイル化するが,自然回復する.
・症状には,ムスカリン様症状(縮瞳,徐脈など),ニコチン様症状(筋線維束れん縮など),中枢神経症状(興奮,けいれんなど)がある.
・有機リン中毒では中間症候群,遅発性神経炎を呈する可能性があるが,カーバメイト中毒ではまれである.
B診断
・曝露歴,臨床症状(縮瞳,流涎,筋線維束れん縮,ニンニク臭など)がある場合は有
関連リンク
- 今日の治療指針2025年版/急性中毒治療の原則
- 治療薬マニュアル2025/プラリドキシムヨウ化物《パム》
- 治療薬マニュアル2025/生理食塩液《生理食塩液》
- 治療薬マニュアル2025/アトロピン硫酸塩水和物《アトロピン硫酸塩水和物 アトロピン硫酸塩 アトロピン》
- 今日の治療指針2025年版/シアン中毒
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[10]バルビツール酸類
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[20]オピオイド類
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[24]有機リン
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[25]カーバメート
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[45]水溶性の中等度の刺激性ガス
- 新臨床内科学 第10版/4 有機リン