Ⅰ.環系(三環系および四環系)抗うつ薬中毒
頻度 ときどきみる
治療のポイント
・環系抗うつ薬では心毒性と中枢神経毒性が問題となる.
・昏睡や血圧低下をきたすような重症例では,気管挿管,人工呼吸器管理,輸液,昇圧薬(ノルアドレナリン)投与などの全身管理が必要となる.
◆病態と診断
A病態
・第1世代三環系(イミプラミン,クロミプラミン,アミトリプチリンなど)では心毒性が,第2世代三環系(アモキサピン)では中枢神経毒性が,四環系(マプロチリン,ミアンセリンなど)では中枢神経毒性と心毒性の両方が問題となる.
B診断
・尿中薬物簡易スクリーニングキットで第1世代三環系は陽性となるが,第2世代三環系と四環系は陰性となるので注意が必要である.
・12誘導心電図でQRS時間の延長(>0.1秒)が認められれば重症の可能性が高い.
◆治療方針
胃洗浄や活性炭投与は「急性中毒治療の原則」の項(→)参照.いずれの薬剤も蛋白結合率,
関連リンク
- 今日の治療指針2025年版/急性中毒治療の原則
- 治療薬マニュアル2025/炭酸水素ナトリウム《炭酸水素ナトリウム 炭酸水素Na メイロン》
- 治療薬マニュアル2025/合剤 《イントラリポス》
- 今日の治療指針2025年版/循環器用薬中毒
- 今日の治療指針2025年版/有毒アルコール(メタノール・エチレングリコール)中毒
- 今日の救急治療指針 第2版/向精神薬中毒
- 今日の救急治療指針 第2版/解熱鎮痛薬・循環呼吸系薬・外用薬中毒
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[4]第1世代三環系抗うつ薬
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[8]リチウム
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[12]アスピリン
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[17]カルシウム拮抗薬
- 急性中毒診療レジデントマニュアル 第2版/[18]テオフィリン