今日の診療
治療

急性エタノール中毒
acute ethanol poisoning
青柳有沙
(市立函館病院・救命救急センター(北海道))

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治療のポイント

・併存疾患が潜在する可能性に留意し,摂食状況や飲酒量,内服歴などを聴取する.

・転倒歴や頭部外傷痕がないか確認する.

・急な嘔吐や体動に備えて継続観察し,側臥位にするなどの対応を行う.

◆病態と診断

A病態

・エタノールは分子量46,密度0.79g/mLの,飲み物としての嗜好品である.

・エタノールは脳内でGABAA 受容体に結合し,中枢神経抑制作用を発現する.

・消化管からすみやかに吸収され,肝臓でアセトアルデヒドに分解される.

・エタノールの代謝の過程で乳酸が産生されることで代謝性アシドーシスを生じ,糖新生の阻害により低血糖をきたすことがある.

・アセトアルデヒド濃度が上昇すると,血管拡張作用により末梢血管抵抗が低下する.

・血中エタノール濃度と酩酊度には個人差があるが,一般的には0.1~0.5mg/mL程度でほろ酔い,2.0~3.0mg/mL程度で酩酊とされ,意識障害や歩行困

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