頻度 あまりみない
ニュートピックス
・デキストロメトルファンの乱用が若者を中心に流行している〔→,「鎮咳薬中毒(ジヒドロコデイン,デキストロメトルファン)」の項参照〕.
治療のポイント
・覚醒剤は交感神経賦活作用やセロトニン症候群を起こすので,対症療法を行う.
・大麻は頻脈,失調症状,精神症状を起こす.経口薬では症状が遷延するので注意.拮抗薬はない.
・オピオイド中毒は縮瞳,意識障害,呼吸抑制が特徴的な症状となる.医原性の中毒もみられる.呼吸抑制には拮抗薬のナロキソンが使用できる.
・危険ドラッグは成分が多岐にわたる.対症療法が中心となるが,混合物による症状も出現するため,発症様式は予測が困難である.
◆病態と診断
A病態
・覚醒剤は交感神経賦活作用をもち,意識障害(興奮),高血圧,頻脈,散瞳,発汗,体温上昇などを起こす.神経伝達物質の放出や再取り込み阻害作用から,セロトニン症候群を起こすこともある.この場
関連リンク
- 今日の治療指針2025年版/鎮咳薬中毒(ジヒドロコデイン,デキストロメトルファン)
- 治療薬マニュアル2025/ナロキソン塩酸塩《ナロキソン塩酸塩》
- 今日の治療指針2025年版/ブロチゾラム
- 今日の治療指針2025年版/新生児薬物離脱症候群
- 今日の治療指針2025年版/認知障害(cognitive disorder)
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/抗不安・睡眠薬による精神症状
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/抗酒薬(ジスルフィラム)による精神症状
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/鎮痛薬による精神症状
- 今日の小児治療指針 第17版/在宅での終末期の症状コントロール(精神症状を含む)